
中学生の頃から漫画が大好きで、かなりの量を読みました。反芻するものも含めれば、おおよそ、年間300冊くらいでしょうか。
ストーリーと画力に点数を付けてランキングしていくのが鉄板ですが、ここに「切なさ」(泣ける漫画とか感動する漫画という類ですね。)と「笑い」「キャラ」(魅力的なキャラがいるか)を追加してランク付けしてみました。
今回、「ツタヤで借りることができる」という縛りを設けたので、面白いランキングになりました。本当は「国民クイズ」をランクインさせたかったんですが、ツタヤにありませんでした。。。
勝手に漫画ランキング BEST20

20位から発表します、ゆっくりスクロールしてください。
- 20位 7seeds
- 19位 魁!!クロマティ高校
- 18位 MONSTER
- 17位 ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン
- 16位 セトウツミ
- 15位 竹光侍
- 14位 vinland saga
- 13位 ゴールデンカムイ
- 12位 べしゃり暮らし
- 11位 プラネテス
- 10位 リアル
- 9位 伝染るんです
- 8位 うしおととら
- 7位 宇宙兄弟
- 6位 ムジナ
- 5位 blue giant
- 4位 キングダム
- 3位 スラムダンク
- 2位 鉄コン筋クリート
- 1位 あしたのジョー
作品紹介

私の感想を短めに語ってみました。
20 位 7SEEDS / 田村由美
「7SEEDS」とは地球滅亡後に人が住める状態になったら解凍が行われて放出されるという政府主導プロジェクトの名前です。このプロジェクトを巡る壮大なSF漫画です。少女漫画初ランクインしました。2018年についに完結をむかえています。アニメ化も決定しています。壮大なストーリーと切ないサイドストーリーは少女漫画という域を遥かに超越しています。少女漫画は読まない・・・などと、すかしていると後悔します。
19 位 魁!!クロマティ高校 / 野中英次
優等生である主人公・神山が選りすぐりの不良達が揃うクロマティ高校に入学し経験する様々な出来事をギャグ漫画として描いている。作者は、画風を意図的に池上遼一の絵柄に似せていて、これもギャグの1つです。パッと見、サンクチュアリ的な、とてもシリアスな漫画に見えますからね・・・
18 位 MONSTER / 浦沢直樹
ドイツを舞台に繰り広げられるサスペンス漫画です。ドイツの病院で活躍する医者が救った子供が殺人鬼に変貌し、責は彼を生かした自分にあるとして立ち向かっていく話です。人間の喜怒哀楽を見事に描いておりとくに優しさと悲しみは、にじみ出るほど豊かに描かれています。ちなみに私が好きなキャラクターはグリマーです。
sorry, NO image
17 位 ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン / 荒木飛呂彦
19世紀末、北アメリカ大陸横断レースに参加する冒険者たちの姿を描く漫画。ジョジョシリーズからは通称「7部」STEEL BALL RUNがランクインです。今までのジョジョシリーズとは一線を画し、パラレルワールドでの話です。ついに、波紋使いとスタンド使いが競演します。相変わらず、スタンド使いに魅力的なキャラクターが多いなか、ジャイロの魅力が突出しています。私の中ではシリーズNo1です。
16 位 セトウツミ / 此元和津也
大阪の男子高校生、瀬戸と内海が放課後に川辺で繰り広げる関西弁の会話劇を描いた漫画。
1話が漫才のネタのようになっていて、ツッコミとボケが成立しています。ドラマや映画にもなっていますが、本作品は漫画がもっとも良いです。
高校生の頃に戻って、友人と意味も無く語り合いたい気持ちになります。「セト」という字が人を殴っているように見えるという回が大好きです。
15 位 竹光侍 / 松本大洋
原作:永福一成、漫画:松本大洋による侍が主人公の時代劇漫画。浪人の瀬能宗一郎は信濃から江戸へ移り住み、長屋に居住して寺子屋の師匠の職に就く。瀬能は江戸で多くの隣人に愛されるが、瀬能の出生の経緯が信濃の大名家の政争と関連しているために、瀬能は政争に巻き込まれるという話。
今までの作風に比べて、とても滑らかで流麗な絵のタッチが絶妙で、主人公・瀬能の所作の綺麗さが、よく伝わってきます。始終、動画を見ているような感覚に陥るくらいなので、読後感も映画を見終えたような気分になります。
14 位 vinland saga / 幸村誠
11世紀初頭の北ヨーロッパ及びその周辺を舞台に繰り広げられる、当時世界を席巻していた海賊たちの生き様を描いた時代漫画です。前半は上述のあらすじが正しいですが、後半から現在にかけては、「本当の強さとはなにか」「戦のない世界をどうやって」このあたりが主軸となり内省的になります。
まさに前作プラネテスで愛を描いたような要素が強く現れてきます。
現在、14位ですが今後の展開によって、ぐんぐん順位をあげてくると思います。
13 位 ゴールデンカムイ / 野田サトル
明治時代末期、日露戦争終結直後の北海道周辺を舞台とした、金塊をめぐるサバイバルバトル漫画。日本軍人とアイヌ・侍の生き残り・囚人が入り乱れて、お宝を探します。誰が見方で誰が敵なのか・・・映画アウトレイジのキャッチコピーは「全員悪人」ですが、本作品のキャッチコピーは「全員変人」です。
ここにセンスの高い笑いの要素が散りばめられているから素晴らしい!
中毒性高く、いままさに伏線張り巡らせたものを回収かけてるので、新刊をとても楽しみにしています。
12 位 べしゃり暮らし / 森田まさのり
「学園の爆笑王」を名乗る高校生がお笑い芸人を目指す姿を描いた漫画。著者の別作品「ろくでなしブルース」や「ROOKIES」を押さえてベスト20入りです。お笑いに対する愛が強く出ている作品です。魅力的なキャラクターも多く賑やかな反面、夢折れる若者の切なさにもスポットを当てています。作品の素晴らしさに比べて読んでいる人も少ないので、ぜひ、このランキングをきっかけに手に取ってほしいです。
11 位 プラネテス / 幸村誠
宇宙空間に捨てられたゴミの回収業者が主役のSF漫画。4巻という短い巻数ながら、宇宙の壮大さ、人間の愛の深さ、命の尊さを描いています。アニメ化されていますが、話数が足らず、アニメでしか見れない話も多数あります。とてもよく作られていますので、こちらもオススメです。私の人生観に良い影響を与えた作品です。
10 位 リアル / 井上雄彦
「それぞれが向き合う現実 REAL――」。第一巻発刊当初のキャッチコピーです。車椅子バスケを題材に、登場人物たちが過酷な現実に向き合う姿を描いています。感情豊かな表情や台詞、ストーリーに涙なしには読めない作品になっています。プロレスラー白鳥に焦点を当てているときは、目の幅でいくほど泣きました。井上先生…続きが読みたいです…
9 位 伝染るんです / 吉田戦車
吉田戦車が描く4コマ漫画です。 私は、お笑い芸人ではありませんが、笑いとはなにか、オチとフリとはなにか、この漫画で学びました。一応、主人公はかわうそをモチーフにしたキャラクターで、独自の価値観を押し付けては、うまく理解してもらえないというパターンの話が多いです。ほかのキャラクターも同じような動きをしています。独特な言い回しや造語も秀逸で、後引く面白さがたまりません。ちなみに私の好きなキャラクターは「ダムダム人」です。あなた、ダムダム人ね!のくだりは爆笑でした。
8 位 うしおととら / 藤田和日郎
少年「うしお」が妖怪「とら」と共に、妖怪退治を繰り広げる漫画です。藤田和日郎の描く絵には、どうしてこんなに魂が乗るのだろうと不思議です。伏線を拡げながら進む物語は結末に向かい、本当に見事に収束していきます。魅力的なキャラクターが多いなか、それぞれについて余すことなくです。先日、原画展にも行きました。大好きなシーンの原画も展示されており、涙が出ました。
7位 宇宙兄弟 / 小山宙哉
子供の頃からの夢、「宇宙飛行士になること」を追いかける兄弟の話。主人公だけでなく、登場人物は皆、宇宙への熱い思いを持っています。読んでいてスッと感情移入できます。心揺さぶるエピソードや、心のノートにメモしておきたい明言も多く、涙なしには読み進めません。義務教育の学校に置いてもよいくらいの優良図書です。
6 位 ムジナ / 相原コージ
1993年から1997年のあいだに連載された忍者漫画です。忍者漫画には「ナルト」「忍空」「バジリスク」「あずみ」などありますが、群を抜いて「ムジナ」です。著者の相原コージといえばギャグ漫画が有名ですが、ムジナは重厚なヒストリーと綿密な伏線を用いて描かれています。そのうえ得意のギャグ調も交えてエログロも重ねてきます。そして一貫して人間の愛を描いているのです。そのほかのサイトのランキングではランクインしないであろう、「ムジナ」、ぜひ手にとってみてください。
sorry, NO image
5 位 BLUE GIANT / 石塚真一
宮城県に住む男子高校生がジャズと出会い、サックスプレーヤーを目指す話です。音楽の素晴らしさ・ひとつのことに打ち込む素晴らしさを主人公・宮本大を通じて教えてくれます。キャラクターは皆、愛に溢れていて1人ひとりとの出会いが崇高なものに感じます。巻末に主人公と出会った人たちが、大と初めて会ったときのことを語っていて、ネタバレしてるんですが演出の素晴らしさでしょうね。感動を助長します。
ファーストノート、どんな曲なんだろう!
4 位 キングダム / 原泰久
中国の春秋戦国時代を舞台に、後の大将軍信と後の始皇帝政の活躍を中心に描かれている漫画。史実に基づいているのにも関わらず、この先はどうなるのだろうというワクワク感がたまりません。シンプルな記載の史実に作者独自の想像を肉付けしています。魅力的なキャラクターが多数存在し、彩りを与えています。活力みなぎる絵は見ていて元気になれます。
主人公が進むべき道を命を駆けて示したところに、王騎と力石が被るのは私だけでしょうか・・・
3 位 スラムダンク / 井上雄彦
不良少年・桜木花道の挑戦と成長を軸にしたバスケットボール漫画。ひとつのことに打ち込む素晴らしさ、昨日の敵は今日の友という清清しさを
バスケを通じて教えてくれます。読後の気持ちよさが1位の決め手です。1秒先・1分先はどうなるのだろうというドキドキ感のせいで、あっという間に最終巻を手にしてしまいます。随所に散りばめられた笑いのエッセンスが丸みを与えて、スポーツ漫画の暑苦しさを中和しています。
2 位 鉄コン筋クリート / 松本大洋
義理人情とヤクザが蔓延る町・宝町。そこに住む少年・クロとシロは、驚異的な身体能力で街の中を飛び回ることが出来た。町の変化と少年たちの心の変化を描くSF漫画。町が新しくなっていくことに立ち向かう少年たちが出した答えとは。涙なしには読めません。松本大洋が描く、独特の間と詩的表現は唯一無二であるため一読の価値があります。
アニメ映画もあり、鉄コンへの愛のある方が作っていますので、出来栄えも素晴らしく、そちらもオススメします。
1 位 あしたのジョー / ちばてつや
高森朝雄(梶原一騎)原作、ちばてつや画によるボクシングをテーマにしたスポーツ漫画です。主人公・矢吹丈がボクサーとして人間として成長していく姿をドラマチックに描きます。1967年 – 1973年 のあいだに書かれたクラシックタイトルであるからか、男くさいスポーツ漫画と認識してる方が多いと思います。あしたのジョーは人生を謳歌することの素晴らしさとは、目の前のあしたを大切にすることであると教えてくれる漫画です。丈に想いを寄せる紀ちゃんと、丈が波止場で語り合うシーンは涙なしには読めません。
漫画は実物で読みたいという人はレンタルを活用だ!
いかがでしたか?懇意にしている漫画はランクインしていましたか? 今回、ランキングを作成した裏テーマとして、「あまり知られていないけど もっと読んでほしい」漫画を紹介するのを目的としていました。 今まで知らなかった漫画と出合うきっかけになれば幸いです。 ご覧いただきありがとうございました。

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